2006年01月22日

独り旅

 <2005年8月25日投稿>

 19歳の頃、タイ・バンコクを旅して以来、バックパッカーにのめり込み、学生時代から通算して20カ国以上を旅した。バイトをしては旅に出かけ、帰国しては次の旅の資金を稼ぐ暮らしが今では本当に懐かしい。

 中でも、私にとって非常に印象深い旅は、題して「アメリカ大陸 グレイハウンドの旅」だ。二十歳になったばかりの私は、沢木耕太郎の「深夜特急」を読み、自分も沢木氏のような酔狂な旅をしてみたいと思った。しかし、ユーラシア大陸は、当時の私にとって、あまりに過酷過ぎるように思われ、目標を北米大陸横断とした。

 純粋な独り旅は初めてだった。不安な気持ちを隠しつつ、友人には余裕の表情だけをみせるようにして旅立った。

 ロスに到着し、ユースへ向かった。初めてのユースホステル。向かいのベッドには、なんだかぶつぶつ呪文を唱えながら座禅を組む妙な老人がいた。僕の下のベッドには見たこともないような強烈なエロ本が置いてあった。

 あの時ほど、孤独を感じたことはない。到着早々、「帰りたい」と思ったのは事実。

 しかし、ロス〜サンディエゴ〜フラッグスタッフ(グランドキャニオン)〜エルパソ〜ダラス〜メンフィス〜ナッシュビル〜D.C〜フィラデルフィア〜ニューヨーク とグレイハウンドを乗り継ぎながら一ヶ月の旅を続けるうちに、その町で出会い、そしてまた独りになり、次の町でまた誰かと出会う・・・そんな独り旅の虜になった。

 エルパソで世話になったおじさん、ナッシュビルでルームシェアした日本人の青年、D.Cで知り合ったイタリア人、ニューヨークで仲良く過ごしたフランス人青年・・・彼らとはその後、何度かE-mailでのやり取りはしたものの、6年以上が経ち、今では消息すら分からない。それでも、今でも彼らと過ごした時間は、鮮明に蘇るし、とても大切な思い出だ。

 初めての独り旅で、ちょっとだけ成長した私だった。

 そして、その旅行を通して「英語が喋れたら、どんなに楽しいだろう」と強く感じるようになり、一年後、大学を休学し、ニューヨークへの語学留学を実現することができた。

 考えてみると「アメリカ大陸 グレイハウンドの旅」は私にとって、原点のようなものなのかもしれない。

 皆さんも、そんな素敵な旅してますか?

 深夜特急〈1〉香港・マカオ
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