2006年01月22日

恐怖のジャマイカ

 <2005年8月29日投稿>

 何かの参考になればと思い、過去の思い出話を書いてみる。今回はジャマイカについて。

 2000年7月、友人と二人でバックパックを背負って意気揚々とジャマイカに乗り込んだ。

 そこはキングストンに次ぐ第二の都市、モンテゴベイ。

 ホテルにチェックインし、ビーチへ向かった二人。真っ青な海と強い日差しを思う存分満喫した二人はダウンタウンへ向かった。すると、一人のジャマイカンが私たちを呼び止めた。

 「おーい、お前ら○○○ホテルに今日から泊まってる二人だろ?」

 そこまで具体的に問われると、さすがに警戒心も和らいでしまう。そしてさらにひとこと。

 「俺、あのホテルで働いているんだ。ダウンタウンを案内してやるよ」と。

 正直、案内してもらうほどの規模でもないし、食事を調達してホテルに戻ろうとしていた私たちは、彼の申し出が迷惑だった。

 とは言え、滞在中もビーチで過ごすしか予定のない私たちは、いい時間潰しだと思い、彼の誘いに乗ってみた。

 今からすれば、なんと無防備な。お馬鹿な二人はこれからとんでもない目に合うのである。

 陽気なジャマイカンと歩き出した私たち。ここで陽気なジャマイカンの子分が現れ、私たちは4人になった。ダウンタウンを案内するとは言うものの、ただぶらぶらとダウンタウンを歩くだけ。30分ほど歩いた頃だろうか、彼らが「ちょっと休憩しよう」と言い出した。

 薄暗い喫茶店?に入りコーラを注文。常温の不味いコーラを飲んでいると、彼らがこう切り出した。

 「チップくれ」と。

 私たちも「イヤだ」と言った。チップを払うほどの案内をしてもらってはいなかったし、そもそもこちらは貧乏旅行者なのだ。「コーラをおごってやる、でもチップは払わない」

 すると、彼らも真顔になり、なんと刃渡り30センチはあろう、笑っちゃうくらい大きなナイフを出したのだ!

 ようやく自らの愚かさに気付いた私たち。考えてみると変だった。

 ダウンタウンを歩いている時、彼らは屋台に並ぶ商品を勝手に取っていた。この喫茶店も、冷えたコーラが出てこないなんて、普通に営業しているとは思えない。

 彼らは一人あたり$300のチップを要求した。しかし、こちらも貧乏旅行者。そんな大金を支払ってしまうと、その後の旅を続けられなくなってしまう。大体、そんな大金持ってビーチに行くわけねえだろ!と思いながら、ディスカウントを要求した。

 すると、あっさりと一人あたり$150になったのだ!ここで、私は調子に乗って、所持金全て($50)を見せ、これで勘弁してくれとお願いした。

 甘かった・・・。

 あまりに非現実的な状況で、私も訳が分からなくなっていたんだと思う。

 彼らは、見抜いていた。

 「ホテルに戻ればあるんだろう?」

 えーっ!と思ったが仕方がない。彼らの言うがままにホテルに戻ることになった。タクシーでホテルへ戻る間、友人は後部座席左側、私は後部座席中央に座り、恐怖のジャマイカンは助手席へ、その子分が私の右隣に座った。

 ホテルへ到着し、私の友人が部屋へ現金を取りに向かった。

 ほっとしたのも束の間、助手席のジャマイカンが後部座席へ移動し、私は彼らに挟まれた。もちろん、先ほどのナイフは私の目の前でゆらゆらしている。

 友人が戻るまでの数分間、長かった・・・。本当に長かった・・・。

 チップを渡し、私は解放された。

 これが私にとって、海外で唯一経験した恐怖体験である。文才がなく、恐怖が伝わらないのが残念だが、この恐怖体験のお陰で、その後は危険な状況に遭遇せずに済んでいる。

 やはり油断はいけない。そう分かっていても油断してしまうもの。

 補足だが、その後モンテゴベイでは頻繁にナイフを持って歩く輩を目撃した。某情報筋によると、キングストンではナイフが拳銃に替わるらしい。しゃれにならん。

 そんなジャマイカに是非行きたい人のために!
 
ひらめきジャマイカ 地球の歩き方リゾート
posted by teppin at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

独り旅

 <2005年8月25日投稿>

 19歳の頃、タイ・バンコクを旅して以来、バックパッカーにのめり込み、学生時代から通算して20カ国以上を旅した。バイトをしては旅に出かけ、帰国しては次の旅の資金を稼ぐ暮らしが今では本当に懐かしい。

 中でも、私にとって非常に印象深い旅は、題して「アメリカ大陸 グレイハウンドの旅」だ。二十歳になったばかりの私は、沢木耕太郎の「深夜特急」を読み、自分も沢木氏のような酔狂な旅をしてみたいと思った。しかし、ユーラシア大陸は、当時の私にとって、あまりに過酷過ぎるように思われ、目標を北米大陸横断とした。

 純粋な独り旅は初めてだった。不安な気持ちを隠しつつ、友人には余裕の表情だけをみせるようにして旅立った。

 ロスに到着し、ユースへ向かった。初めてのユースホステル。向かいのベッドには、なんだかぶつぶつ呪文を唱えながら座禅を組む妙な老人がいた。僕の下のベッドには見たこともないような強烈なエロ本が置いてあった。

 あの時ほど、孤独を感じたことはない。到着早々、「帰りたい」と思ったのは事実。

 しかし、ロス〜サンディエゴ〜フラッグスタッフ(グランドキャニオン)〜エルパソ〜ダラス〜メンフィス〜ナッシュビル〜D.C〜フィラデルフィア〜ニューヨーク とグレイハウンドを乗り継ぎながら一ヶ月の旅を続けるうちに、その町で出会い、そしてまた独りになり、次の町でまた誰かと出会う・・・そんな独り旅の虜になった。

 エルパソで世話になったおじさん、ナッシュビルでルームシェアした日本人の青年、D.Cで知り合ったイタリア人、ニューヨークで仲良く過ごしたフランス人青年・・・彼らとはその後、何度かE-mailでのやり取りはしたものの、6年以上が経ち、今では消息すら分からない。それでも、今でも彼らと過ごした時間は、鮮明に蘇るし、とても大切な思い出だ。

 初めての独り旅で、ちょっとだけ成長した私だった。

 そして、その旅行を通して「英語が喋れたら、どんなに楽しいだろう」と強く感じるようになり、一年後、大学を休学し、ニューヨークへの語学留学を実現することができた。

 考えてみると「アメリカ大陸 グレイハウンドの旅」は私にとって、原点のようなものなのかもしれない。

 皆さんも、そんな素敵な旅してますか?

 深夜特急〈1〉香港・マカオ
posted by teppin at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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